昨晩は思いがけず、ロクサーナ エリクソン博士のセッションを見ることが出来ました。ロクサーナ博士は故ミルトン エリクソン博士のお嬢さんで、子供の頃からエリクソン催眠に触れていて、看護士からエリクソン催眠のセラピスト、トレーナーとなり活躍されています。
2時間半の短いものでしたが、前半はダン ショート博士とご一緒の会話と会場からの質問に答えるセッション、後半には被験者1人とトランスのセッションを見ることが出来ました。
お二人の博士は『ミルトン エリクソン心理療法 レジリエンスを育てる』という本を出していらっしゃいます。
本を出版するのに先立ってダン ショート博士は1500時間ものミルトン エリクソンの録音記録を整理研究してこの本が出来上がっているのです。
ミルトン エリクソン博士の催眠手法は難解だと言われていましたが、一人一人をしっかりと見て状況に即して対応していくことを大切にしていたからこそ、分かりやすくパターン化する様な教え方はしていなかったのです。
それを、ダン ショート博士が実緑を分野毎に分類し、出版することになったものです。
また、今日のデモ セッションで印象に残ったの。
自然な状態での催眠というものを理解して、如何に戦略的に(意図的に)使っていくか。催眠とはフォーマルな型にはまった誘導に限定されるものではないということ。
催眠はクライアントの期待に則して使うのがベスト。説得して催眠を使っても、次につながるものではない。
潜在意識とは、人生すべての記憶の貯蔵庫であって、あなたを見守り、あなたをケアしてくれるものであり、良きものである。
トランス セッションのあとにはロクサーナ博士が少し解説してくれた中でこんな事をおっしゃってました。
クライアントが自然にトランスに入れるように気を配った後、自分自身も相手と同調するようにトランスに入れるように準備したということ。催眠はテクニックが大事ではなく、クライアントの中に希望を種を埋め込み、成長していけるように、そして現在を越えていけるように使うものなんだと。
そして、会場が時間終了となって、外に追い出されてもなお、本にメッセージとサインを丁寧にしていただき、笑顔で写真まで撮らせてもらいました。
全く予定していなかったのに、思いがけない素敵なプレゼントがあった1日でした。